世界は美しく広い。
a0008075_174049.jpg邦題:ビッグ・フィッシュ(2003米 「BIG FISH」)
監督:ティム・バートン
脚本:ジョン・オーガスト
原作:ダニエル・ウォレス「BIG FISH Novel of Mysthic Proportions」
出演:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー


6/4 新宿東亜興行チェーン

よもや幻覚を見るとは思ってもいなかった。
何かってあの姉妹。最後の葬儀のシーンで、上半身だけを写した彼女たちの下半身を当然一対だと想像していたのが、葬儀が終わって2人が別々に立っているシーンが。
まさにいつの間にかティム・バートンによって催眠をかけられたごとく、幻想を、しかもスクリーンの外に見てしまっていた。
それは"ありえない"とわかっていることでも、自分が信じていれば、そのように見えるということのほか無い。

つまり人間にとって認識とはいかようにもバイアスがかかるものであり、それによっては、単なる「うそつき」にも「ビッグ・フィッシュ」にもなりえてしまうということなのか。
父エドワード(アルバート・フィニー/ユアン・マクレガー)を「うそつき」と否定しながらも、咄嗟に父親がBig Fishになる最期の話を作り出した息子ウィリアム(ビリー・クラダップ)は、それを自分で語り終わった瞬間に、捜し求めていた「父親の本当の姿」を、既に知っていたのだということを理解する。
いや多分正確には、"知っていた"というのではなく、どう"認識する"かなのだろう。そしてその認識を受け入れるかどうかなのだと思う。
父の本当の姿は自分次第で如何様にも変えられる。

人間の認識が本当に正しいか否かは誰にもわからない。そして正しい認識が良いとも限らないことは、あのウィンスローの滑稽な「3行詩」からもうかがえる。

この世界を自分で狭くする必要はない。
幻想の世界に生きたエドワード。そんな自由な幻想の世界ですら、それを共有してくれる妻や息子、そして友人がいれば、この世界はあまりにも美しく広がることができる。




それにしても不愉快だったのは他の客。
オールナイトは毎回気に入らないことが少しはあるのだが、今回はさすがに閉口。
人のすぐ隣の席の背もたれに臭い足を乗っけてくるヤツはいるわ、前の客は頭の上で堆くダンゴを形成してスクリーンをさえぎるわ、さらにそいつらは集団で来ていて、何回も見ているのか、映画の筋を上演開始前にギャーギャー話しているわで・・・。
結局、席が9割方空いていたことあり、上演開始直前に席を移動して事なきを得ましたが、何とかならんもんなのか。
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by nothing_but_movie | 2004-06-07 17:42 | Movie(B)
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