2004/06/13(渋谷シネパレス)
邦題:21グラム 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 製作:テッド・ホープ 脚本:ギジェルモ・アリアガ 出演:ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ その構造に、批判が少なからずあるようだが、しかし、これが時間軸を持った話として展開されたら、唯の悲惨な話以上の存在になったかどうか疑問である。 この構成にすることにより、観客の興味を最期まで惹き付け、それにも増して、この構成にしたからこそ、いずれもすばらしい演技を行った、3人の名優それぞれを主人公とした物語が、紡ぎ出せたのではないだろうか。そして何よりも、誰もが持つ21グラムの重さを持った、その複雑で繊細な"存在"を語ろうとするならば、この構成以外にはありえないのではないか。 それぞれの苦難により、大切なものを失い、それぞれの葛藤の中で彼等はめぐり合う。 そして21グラムのその"存在"によってポール(ショーン)はクリスティーナ(ナオミ)を愛し、ナオミはジャック(ベニチオ)を憎み、ジャックは自分を責めた。 しかし最後に、3人はお互いのその"存在"により、深く理解し、許し合う事ができた。 その"存在"はあまりにも軽く、忘れられがちである。 そのために起こる悲しみも多い。 しかし、逆説的に考えれば、悲しむことが出来るということは、悲しむべきことが起こることは避けられないということか。 そしてそれでも"人生は続く"としたら、互いに理解し、許し合う事が唯一できることなのかなのかもしれない。
by nothing_but_movie
| 2004-06-14 19:11
| Movie(数)
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この窪みの奥に何があるのかと思考をめぐらすも、この混沌としたネットの中に一片の"本質"も存在しないように、ただ生暖かく微かに脈打つ塊しか見当たらず。
では、なぜそこから一般に"私"といわれるものが生まれるのかと問えば、そこにカスケードは起こるも、解は得られず。 やはりここにはフレーム以外に何も無く、ネットが"他者"の存在に依存するように、"私"も"私以外"の存在に依存してここに在るのだ。 Recent Impressions Da Vinci Code,The JOYEUX NOEL Jacket Land of the dead 5X2 Open Water War of the Worlds One Point O Batman Begins Bus174 Whisky Dead End Assassination of Richard Nixon, The Wonderland Forgotten, The Le Convoyeur Kingdom of Heaven Ladder 49 Shuttered Glass Cabin Fever DEKALOG Butterfly Effect, the Sea Inside, the Celluler Super Size Me Terminal, The カテゴリ
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