それでも続く(「21グラム」)
a0008075_191110.jpg2004/06/13(渋谷シネパレス)
邦題:21グラム
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作:テッド・ホープ
脚本:ギジェルモ・アリアガ
出演:ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ナオミ・ワッツ



その構造に、批判が少なからずあるようだが、しかし、これが時間軸を持った話として展開されたら、唯の悲惨な話以上の存在になったかどうか疑問である。
この構成にすることにより、観客の興味を最期まで惹き付け、それにも増して、この構成にしたからこそ、いずれもすばらしい演技を行った、3人の名優それぞれを主人公とした物語が、紡ぎ出せたのではないだろうか。そして何よりも、誰もが持つ21グラムの重さを持った、その複雑で繊細な"存在"を語ろうとするならば、この構成以外にはありえないのではないか。

それぞれの苦難により、大切なものを失い、それぞれの葛藤の中で彼等はめぐり合う。
そして21グラムのその"存在"によってポール(ショーン)はクリスティーナ(ナオミ)を愛し、ナオミはジャック(ベニチオ)を憎み、ジャックは自分を責めた。
しかし最後に、3人はお互いのその"存在"により、深く理解し、許し合う事ができた。

その"存在"はあまりにも軽く、忘れられがちである。
そのために起こる悲しみも多い。

しかし、逆説的に考えれば、悲しむことが出来るということは、悲しむべきことが起こることは避けられないということか。
そしてそれでも"人生は続く"としたら、互いに理解し、許し合う事が唯一できることなのかなのかもしれない。
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by nothing_but_movie | 2004-06-14 19:11 | Movie(数)
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