倒錯とも陶酔ともうつる真実
a0008075_233930.jpgこのような感覚に陥ったのはいつぶりだろうか。

しかしながら、途中で気がついていたのだ。
あの、あまりに対比されたシークエンスによって、自身を第3者の視点で覗くことによって、あの不釣合いな男女の根底にこめられている感情によって、一連の物語は既にその本当の姿を私の目にさらしていながら、しかし、そのあまりに倒錯的な完全なる偽りの前に、既に見出した真実すら、疑わせた。


風のある水面は光を複雑に散らすも、その全ての根底には確かに、神が創ったとしか思えないような美しく完全な理がある。だからこそ、人はそれに魅了され、時間がたつのも忘れて水面を見つめてしまう。

このスクリーンも、暗い部屋の後方より降り注ぐ人工的な光を、複雑に散らす。そしてそこには、神が創った理にも比肩するほどの、計り知れない意図が含まれている。

女性への深い理解と、洞察が、その美しいプールを中心に描かれたこれは、あまりにも美しく、その美しさはあまりにも完全である。

神はその絶対的な存在のために、姿をあらわさずとも崇められる。しかし、逆説的ながら、神の存在が絶対的であればこそ、その姿が現れた瞬間こそが、真にそれを理解し、崇めることができる唯一無二の瞬間であると思う。
そして、これもまたそうなのである。
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by nothing_but_movie | 2004-06-23 23:40 | Movie(S)
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