無目的の中の目的
a0008075_03454.jpg今週見た他の2作と、うって変わって、かるいノリの作品。
F・F・コッポラを叔父に持つ元スマッシングパンプキンズのジェイソン・シュワルツマンの雰囲気がこの作品にベストマッチしてる。
まー、でもミッキ・ロークの久々のいい演技のほうが要注目。
作品としては「トレインスポッティング」のまんまといってしまえばそれまでかもしれないけど、この作品の音楽と映像は、トレインスポッティングのそれを超えるくらいすばらしい。好きだなこういうの。とてもスタイリッシュ。

製作のクリス・ハンレイはインディペンデンス系のプロデューサーとして、かなりすごい人。この人が製作についてる映画は個人的にかなりヒットしてるものが多く、特に「アメリカン・サイコ」は常に自宅のテレビに映しておきたいくらい好きだ。

それにしてもコッポラ一族は最近活躍しまくりだ。



スタイリッシュなキャラクターと、それに劣らずスタイリッシュな映像、そしてそれらに溶け込む音楽。
見事な調和が作り出されているこの作品は、しかしその調和こそが、まわりの世界と彼らとの隔絶を際立たせる。
その中でうごめく人は、やはりというか、結果として世間に調和しておらず、ひたすら仲間内で、仲良くやろうとするのだけど、やっぱり、どっちかというとすれ違いばかりで、理解しようとしても理解できない他人ばかりで、一番近いはずの人にすら理解されず、そんな自分も理解できない、ただの居場所の無いのけ者として存在している。

そんな状態から脱しようと、色々動いてはみるけど堂々巡りでまたもとの場所に戻ってくる。誰かに助けを求めても結局無駄で、仕方ないから悪態でもついてみて、それにも飽きたらやめてしまえばいい。

ダメ人間の吹き溜まりのようなこの作品は、じゃ見る価値は無いかって言われると、そうかもしれないけど、そうじゃない。

何も目的を持たないで生きているからこそ、生きる理由を探すのに必死で、だから、いろんなものが見えるわけで、そんな彼らを通して、この世界を見ると、自分にもまだまだいろんなことができるんじゃないか、いろんなものがあるんじゃないかって気になって、だけど別に成功しなくてもいいって気にもさせてくれて、じゃ久し振りに色々もがいてみるかって気にさせてくれる。
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by nothing_but_movie | 2004-07-02 00:30 | Movie(S)
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