荒唐無稽。
およそ荒唐無稽としか言い様の無いストーリーと映像。
そこには観客の同意など全く無く、つまり唯無作為な伏線、いや線というよりは"点"に近い物しかなく、従って話しは独善的な展開になる。
まして、他の情報源に拠らないと伏線を全て回収できないなど論外である。

これが意図的にしろ、その能力がなせる限界にしろ、そこから生まれるのは全く理不尽な混乱であり、これはつまりストーリー性の放棄といわざるを得ない。

すると映画とは2時間そこそこかけてみる価値の無いものに成り下がってしまうわけで、つまるところ恐怖ではなくお化け屋敷で味わう動物的な"驚き"と、手品を見たあとの得も知れぬ"滑稽さ"しか残らない。つまりこれらが流行るとしたら、映画ではなくお化け屋敷と手品が流行るということか。


そんなこんなで軽めにレビュー。

■箪笥
これが"恐怖"ではなく、お化け屋敷的"驚き"を与えてくれる方。
全く脈絡の無い"登場"シーンにはホントに"驚かされます"。
開始10分でオチがわかってしまうのもどうかと…。冒頭のシーンと、靴の並び方あたりで決定打ってところでしょう。
それにしても作品中で回収不能な伏線(点)が目立ち、ダメということは無いのですが、逆に作品が薄っぺらく見えてしまったのは私だけではないでしょうね。
それにしてもやたらと混んでたこの作品。こんなのが流行ること自体が"恐怖"です。全く。


■dot the i
終盤、トントンと音を立てて話が進みますが、あれがまずいですね。
とってつけたような展開には手品的な"滑稽さ"があります。
そしてこれもまた開始10分である程度のオチがわかってしまうって言う点にも興ざめです。
まさに、長さを持たないドット的な伏線しか存在せず、それがこの作品を底の浅い仕上がりにしてしまったのでしょう。なんとも滑稽です。
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by nothing_but_movie | 2004-08-13 13:12 | Movie(かな)
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