週末を粛々と
夏の朝は早いわけで、というかそれ以上に此処最近の私の帰宅時間が遅いというか、早朝というか、そんな時間になっているのですが、昨日家に帰ってみればやたらとでかい包みがAmazonから届いておりました。寝不足で鈍った頭を働かせて思い当たる節を探したところハタと。そういえばつい数週間前に勢いで注文したアレでは。早速見るかな、と思いつつも寝不足にはさすがに勝てず就寝。

次に意識を取り戻したのは数時間後の本日の昼をちょうど回ったころ。で、今は会社で粛々と仕事を。結局包みはまだ空けていません。で、未見の映画も先週から溜まり気味で、しかも今週は仕事で結構な時間が潰れそうな予感。せっかく買ったDVDはいつ見れることやら。そんなこんなで週末を粛々と。
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# by nothing_but_movie | 2005-07-23 17:53 | 雑記
宇宙人にヒトを見て
a0008075_285488.jpg2005/7/2 VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ



「War of the worlds」(「宇宙戦争」)
(2005年アメリカ)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作:H・G・ウェルズ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー



今更こんなことを書いても目新しくも何でも無いとは思うのですが、宇宙人と微生物は、アメリカとイラクであり、そしてそのままヒトとそれ以外ですかね。911を意識した描写は直接的過ぎるくらいでしたから、そういった月並な解釈は恐らくそこらへんに溢れていると思いますし、見た直後にも少し触れたので、取り立ててこれ以上書く気はないのですが、というよりも、この作品で何より歓迎すべきなのはスピルバーグが一昔前の彼のような作品を撮ったということ。久しぶりに見た彼のパニックの描写は現実的な感覚を抱かせるにも関わらず、どこか非現実的。つまりサメから逃げるのに砂浜でも走るといった、ありそうでいながらどこかおかしい描写。しかしよく考えるとパニックとはそういうもので、それをよくわかっているからこそ描ける情景であり、そういう現実と非現実の間にある溝の表現が彼のセンスであり才能であるなと改めて感じました。

で、そういえばこういう映画は前にも見たなと思い起されるのは、私は非常に好きですが世間一般には悪評高いシャマランの「サイン」であったりするのですが、これが「ID4」のように必死に派手な戦いを繰り広げる好戦的な人たちを中心におかず、一つの家族の家族愛と信仰心を、つまりはいずれも目に見えないにも関わらず、何故か人がすがりついてしまう、そういうモノを見事に描き出したように、この作品も家族の絆を描き出しているのですが、私の記憶が確かなら、スピルバーグは家族の絆とはつまり血のつながりのある子供であるといいたげな終わらせ方をしましたね。まぁ既に虚覚えなので定かではありませんが。そしてその繋がりを守るために父親は自らを貶めていくわけですが、ここら辺の描写はわりとあっさりと描かれていましたが、本質的には重たいわけで、つまり、人間の家族愛は裏返せば人間の非情さでもあり、恐怖の本質というか残酷さの根源でもあるということを反論の余地が無いほどの偶然性と、必然性のもと、誰もが常識として疑わないことのように淡々と描いていくわけで、こういう点がこの作品の恐ろしさの演出の根本にあったような気がします。

この作品に批判が集中するとすればあの戦争の終焉をもたらした原因についてだと思うのですが、しかし少し考えれば分かるように、これを批判する行為こそこの劇中の"宇宙人"と同じ思考を共有していることの証明。つまり端的に言えば、自己の能力の過信と、高慢な視点による、些細なものを見落とす可能性の否定。そして何よりそういった人たちが勘違いしているのが、微生物や細菌などの存在を知っているだけで完全な対策や対応が可能だと思っていること。そんなことが可能なら今の日本においても普通の人が耳にするようなそれらが原因の疾病は無くなるはずなのですがね。というより、そもそもそういう疾病自体発生しないと思うのですが。「否、ヒトの世界は別としてトライポッドみたいな兵器を100万年も前から作れる科学力があるのに・・・」という反論も聞こえてきそうですが、兵器の進歩と生物や生命に関する研究に相関はほとんど無く、現にヒトを見ても分かるように破壊先行で進むのが慣わし。生物や生命は壊せても造れないわけで、現物が手元に無ければワクチンも何もあったもんじゃありませんよ。あとは、宇宙人の目的でしょうか。しかしそれも戦争の目的なんて戦っている人間ですらわからないのだから、一般人が知る由も無いことは言うまでも無いことです。まぁこんなとこでしょうか。


で、個人的にどうしても気になったのが世間では割と評判の良いらしいあの子役。あれは演技とは言わないと思うのですが。唯気分が悪くなるだけでしたね。それと邦題。「宇宙戦争」に拘る必要は全く無かったのでは。
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# by nothing_but_movie | 2005-07-21 02:19 | Movie(W)
すっかりご無沙汰
仕事でバタバタしていたらいつのまにか週末になっていたと、そんな感じで先週は終了。で、さらに気付けば連休だったと、そんな感じの週末。ろくに予定を立てていなかったおかげで3連休を無為に過ごし、仕事の疲れと、やたら暑かったのとで出かける気力が失せてみた作品は1本のみ。おかげで来週は忙しくなりそうな感じです。

「Life is Miracle」

生きることと正反対のような状態に生きる希望を与えられる、そんな逆説的でありながら非常に色彩豊かでにぎやかな作品。まぁ全体としてみればそれほどよい作品ではないと思いますが、面白い作品だなと。好みが分かれやすい作品なのは間違いなさそうです。

そういえば今週からやっている画家崩れの独裁者のヤツは凄い人気のようでうす。私は初日の開演ぎりぎりに駆けつけたら受付で立ち見ですよといわれ、あえなく断念。公開初日からずっと立ち見が出ているようで、改めて昨日の最終回に気合を入れて1時間半以上前から並んでいたのですが、開幕直前に友人と急に会うことになり、チケットを無駄にしてしまいました。で、結局来週以降に回したのですが、大作に挟まれているにも関わらずこれほどの人気とは、雑誌かなんかで大きく取り上げられているんでしょうかね。そこらへんの情報収集を全くしていない私には理解不能なほどの混み様。此処の映画舘がこれほど混んでいるのは去年の「ロスト・イン…」以来ですかね。去年公開された同じ独裁者の画家の頃の話は英語でしゃべられてどうにもしっくりきませんでしたが、この作品はどうなんでしょうか。まぁ来週確認しに行きます。と、まぁどうでも良い話。
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# by nothing_but_movie | 2005-07-20 01:53 | 雑記
これが墓穴というものですか
それなりに実りのある仕事であれば忙しさも我慢できるのですが、そうではなく、やってもやらなくてもたいして意味の無いことが既にわかっているにも関わらず、その事実を証明するためだけに一応やらなくてはいけないという仕事というのは、モチベーション維持が非常に難しかったりするわけです。

そういうわけで、すっかり1週間放置が定着しつつある感じの此処。ネタは幾つかあったりもするのですが、なんとなく時期を逸した間があるので、躊躇中。

ひとまず今週は仕事が残っていたのと、その他もろもろの事情から2作のみの鑑賞。
「Modigliani」
「Dirty Dancing: Havana Nights」

恐らく1ヶ月ぶりくらいに訪れたシャンテ・シネ。どうも昨日からリニューアルオープンということで、全席指定になったよう。それはそれで歓迎することではあるのですが、全席指定の映画館でいつも思うのは、劇場まで行かないと席が取れないのではメリットが生かしきれないということ。どうせならWebでチケット購入から座席指定まで出来るようになって欲しいものです。まぁそんなわがままは置いておくとして、作品短評。

1作目は最初の"ことわり書き"に著しく興をそがれる。ある程度はそういうことも見込んで見に来てはいますが、冒頭からそんなことを言われてはさすがに見る気が失せます。ということで全体的に胡散臭い感じで、さらにモディリアーニが唯のダメ人間に見えてしまうところもあったりで、なんとなく好きになれない感じの作品でした。

2作目はリメイクというかなんと言うか、とりあえず"2"らしいですが、1の方は見たことありませんね。たしか。全体的に中途半端な仕上がりで、ダンスを見せたいのか、自由を表現したいのか、恋愛を中心に据えたいのか、家族を中心に据えたいのかよくわからない感じ。1を知っていたら印象が変わるのでしょうかね。まぁいまさら見ようとも思いませんが。

どうもあまり寝ずに先週1週間を過ごしたおかげか、本来なら見ない感じの映画に手を出してしまった感のある今週末。溜まったストレスが発散できないどころか余計なストレスを抱え込んだ気すらする感じで、勢いあまってTNGコンプリートシーズンズコレクションVol1、2をAmazonで衝動買い。いつかは買うだろうなとは思っていましたが、さすがに8万はでかいなと今になって思ったりして、余計にストレスが溜まった恐れも無きにしも非ず。
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# by nothing_but_movie | 2005-07-11 02:21 | 雑記
いつものように
Web接続環境が十分ではない仕事場というものはなんとも不便ではあるのですが、仕事に集中するにはこれ以上の環境も無いわけで、否応無く仕事に没頭する毎日。そうにもかかわらず、これまで以上に忙しく、そんなこんなで此処の更新が滞りがち。まぁいつものことですが。

今週は

「My Father」
「Dunny the dog」
「War of the worlds」

1作目はちょっと掘り下げが無いというか、陳腐としか言い様が無い薄っぺらい感じの仕上がり。2作目は良いテンポではありましたが、全体的にストーリーが単調で無難で陳腐な感じ。そしてアクションシーンも単調というか、新し物は無く、総じて飽きる感じの、まぁどうということ無い凡作。3作目は前作の主題と通じる部分があり、さらにリメイクということもあって少し新鮮味に欠けましたが、しかし「ジョーズ」のころからパニック描写にかけてはずば抜けたセンスを持っていた彼ならではの"パニック"とそれに付随する"恐怖"の演出は流石の一言に尽きますね。
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# by nothing_but_movie | 2005-07-04 00:23 | 雑記
無知に鞭を
熱いのは苦手ですよホント。それだけで疲れるので、外には出たくないのですが、悲しいかな、休みは先週末で終わりを告げ今週から再び仕事の日常へ。

久しぶりに、というかほぼ1年ぶりに着たスーツは当たり前ですが思いのほか暑く、自ら苦行を行う僧正のようだなと思ったり、てのはあまりに大げさですが。休み明け月曜の早朝からからいきなり名古屋と大阪に出張し、先ほどやっと帰宅。暑さと移動の疲れがどっと出た感じですね。しかしながら仕事は山積みなので、疲れ果てた無知な脳ミソに鞭を入れつつ片付けようと思うも、はかどらず。

そんなこんなで今週末は、

「Dear Frankie」
「Open Water」
「Star Wars episode3」

の3作品を土曜に鑑賞。いずれもそれなりによい感じ。特にスターウォーズについては一応最後ということになっていますから記念に何か書いておこうとも思うのですが、再開された仕事のペース次第でしょうか。
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# by nothing_but_movie | 2005-06-29 00:11 | 雑記
見えない意図の出所
a0008075_1152195.jpg2005/6/18 シネセゾン渋谷


「One Point O」(「1.0 【ワン・ポイント・オー】」)
(2004アメリカ/ルーマニア/アイスランド)


監督・脚本:ジェフ・レンフロー、マーテン・トーソン
出演:ジェレミー・シスト 、デボラ・カーラ・アンガー 、ウド・キア 、ランス・ヘンリクセン 、ユージン・バード



勘の良い人ならかなり早い段階でナノマシンの目的がわかるのでは無いでしょうかね。私はエレベーターでのあの男の台詞で「なるほど」と関心のあまり深々とと頷いたりして、隣にいた連れに変な目で見られてしまいました。それにしてもこの作品、近年ではずば抜けて独創的な着想ではないでしょうか。ナノテクノロジーは近年話題になりつつありますが、同じように話題になっているバイオテクノロジーよりも目に見えないからかどうかは知りませんがあまり映画のネタには用いられていませんでしたが、この作品は上手くナノテクノロジーを恐怖の対象として描いています。そしてまた、その恐怖の仕掛け人がなんとも絶妙ですね。


知らないうちに、他人の思うままに半強制的に操られる恐怖と、気づいていながら逃れられない恐怖。それをこの作品は上手く描いているわけですが、これは何も近未来の話ではなく今もある話。まぁ真偽は定かではないですが「サブリミナル効果」などが比較的この作品の意図する恐怖と近いのでは。そしてそこまで極端ではないにせよ、ある程度既に現代の人間はこの作品で描かれている状況に近いのではないでしょうか。


序盤の無機質な画では尾行者や不穏な音を入れることで無機質な中に"見えない意図"を描くことに成功しており、作品の方向性を上手く明示するとともに、得体の知れない気持ち悪さを感じさせることに成功しています。色使いや描き方は全く違いますが、ソダーバーグの「ソラリス」に通じるものを感じますね。

何よりもこの作品で面白いのはやはりラブシーンの初めに男女が交わす台詞。お互い愛していないのにラブシーンを演じてしまう彼等の姿はハリウッドのお決まりのパターンにあてつけた皮肉そのもの。この作品のテーマを上手くウィットに転化していて笑いそうになりましたが、周囲はそんな様子も無いので噛殺す破目に。話的には全く重要でないにも関わらず、ほとんど必ずラブシーンが入るというハリウッドの定番パターンから逃れられない彼等は、このストーリーの恐怖の正体とはまた別の"意図"に操られているわけで、しかしそれに気付いてもやめることが出来ない彼等の悲しさと、その抵抗の意思をその"意図"の持ち主、すなわちこの定番を築いてきたハリウッドとそれを容認あるいは歓迎してきた私たちに向けて台詞で示したのですから、これは明らかに笑いを狙ったところですよ。あ、どうでもよいですか。


無理に全てを説明しようとしてその懐を全て明かしてしまう作品よりも、しっかりバックグラウンドを構想しつつもそれら全てを描ききらず、切りっ放しのようにデザイン性を意図した未消化部分を、意図的に潔く残したこの作品は非常に好印象ですね。もっと多くの映画館で公開しても良い作品だとは思いますが、これまた渋谷の1館だけでしかもレイトのみと非常にもったいない感じです。とにかくサスペンスというかスリラーでは久しぶりに手放しで褒めれる作品。想像力を掻き立てるというか、余韻を楽しめるというか、「SAW」を見た後に感じる「だから何?」感が無いのは其れなりの主張というか、問題提起がしっかりあるからでしょうね。この監督の次回作に期待ですね。
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# by nothing_but_movie | 2005-06-23 01:35 | Movie(O)
蝙蝠は必死に飛ぶ
a0008075_2342136.jpg2005/6/18 VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ




「Batman Begins」(「バットマン・ビギンズ」)
(2005アメリカ)



監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー
出演:クリスチャン・ベイル 、マイケル・ケイン、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン


お金が普通以上にあるというだけで後は普通のおじさんな男があんな格好して子悪党と戦う様はやはりなんと言ってもナンセンス。有り余る資金力と技術力を活用して、もっと他の方法を模索すればといつも言いたくなってしまったりもするのですが、まぁそうしないところが彼の魅力。そしてまた、彼が他のアメコミヒーローと異なるのは何の特殊能力も持ち得ず、武器と体術だけで戦うヒーローとしてはなんとも地味な点ですが、それもやはり彼の魅力なのです。そんなわけで、彼を語るときに私の口をついて出るのは"弱格好良い"あるいは"ダサ格好良い"そんな言葉だったりします。

もしアクションを期待している人がいたら、この作品の中心にすえられているものは別のものですから見ないほうが良いように思いますね。そもそもただのおじさんなのだから想像すればわかるように格闘シーンなんかは地味なことこの上ない。それを意識してか、それなりに見れるシーンにはなっていますが、意図的にわかりにくく撮っているように感じました。ただ「フォロウィング」「メメント」「インソムニア」でも見られたような印象的な画は随所に見られます。


悪の組織に育てられ、それに反旗を翻し、自分の存在に悩みつつもそれらと戦う彼の姿は、大昔に古本屋で立ち読みした「仮面ライダー」のオリジナルに被る部分があります。しかし仮面ライダーと違うのは彼の場合は表情の一部がその仮面から見えるところ。そのおかげでキャラクターの全体像はクールに仕上げられていなながら、時折"必死さ"が垣間見え彼が生身の人間であることを意識させる。一般のヒーローが人間とヒーローの姿を完全に分離して、つまり生身の部分が無いのに対して彼の場合はそうではなく、そうすることで彼は常に人間を感じさせ、それは間接的に常に人間としての"苦悩"がそこにあることを感じさせる。これまでの作品での彼の描かれ方は時折見せるそんな人間らしい姿とは裏腹に孤独のヒーローそのもの。一般の人とはほとんど言葉を交わさず、どこからともなく現れ、どこともなく消えていく。近寄りがたく"正義のヒーロー"には似つかわしくない影を持ったミステリアスな存在として描かれており、それはギャップを感じさせるとともに、彼の孤独さがことのほか強調されていました。

今回の作品のこれまでとの大きな違いは、積極的に彼の理解者を描いて見せたこと。そしてそれと同時に彼の根源とも言える影の部分もクローズアップし、モノトーンで平面的でミステリアスだった彼のイメージを立体的に彩を与え、より人間らしく描いた点ですね。これにより彼が今まで以上に人間くさくなったのはもちろんのこと、影を感じさせながらも心を開いた正義のヒーローらしい一面を持ち、それでいながら影こそ彼の彼足る所以であるということを明確に示しました。今までありそうでなかったアプローチですね。


常にバタバタと必死に羽を動かしながら何とか飛ぶコウモリの姿は、時にはあっさり負けたり格好の悪い失敗をしながらも、必死に戦って何とか勝つ、そんな彼の姿に良く被ります。コミカルな部分や、シリーズ中では使い古されたようなギャグを織り交ぜつつ、豪華なキャストでBatmanの魅力を余すところなく描ききったこの作品は個人的には非常に良くできていると思いました。
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# by nothing_but_movie | 2005-06-21 23:10 | Movie(B)
心待ちではあります
梅雨時にも関わらず、雨の気配すら感じさせない週末というのはある意味異様ではありますが、刹那的な余暇しか持ち合わせないサラリーマンにとっては歓迎するべきことであることは言うまでもありません。

そんな刹那的な今週の余暇の一日を、

「One Point O」
「Batman Begins」

を鑑賞して過ごし、後は来週に迫ったS.W 3に備えて旧三部作のSpecial Editionと新三部作のうち2作を鑑賞。まぁあれです。確かに面白いですが、何度も見るものではないですね。と、言いつつもつい2、3週間前には、インド人の上司に「最後のS.W.(とルーカスが言っている)の公開初日に駆けつけたかった」みたいなことを言ったら、「今時そんなことをU.S.で言ったら変人だと思われますよ」と流暢な日本語で諭されたりしていたのですが。

そんなこんなで本日も仕事には行かず、近くの喫茶店でまったりと。
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# by nothing_but_movie | 2005-06-20 12:13 | 雑記
見えない存在。見れない映画。
a0008075_12425432.jpg2005/06/11 ライズX




「BUS174」(「バス174」)
(2002ブラジル)

監督:ジョゼ・パジーリャ



正直これは映画館では基本的にやってはいけない作品ですね。これには理由が二つあります。

まず一つ目は間違っても映画の体裁ではないということ。まるっきりドキュメントというかニュース映像とインタビュー映像そのまま。いくらドキュメンタリーだと分かっていても、大抵はそれなりの"映画"としての作品を求めて映画館に行くわけですからこれはある意味反則的とも言えるのでは。

2つ目はそもそも此処に描かれていることは具体的な数値やなんかには不足があるので鵜呑みにするのは非常に馬鹿のようであまり好ましくないですが、もし偽りが無かったとすればこれは映画館ではなくもっと一般の目に触れる方法で見せる必要がある気がします。そういう意味で映画館でやって満足するべきものではないように思いますね。


まぁというわけで、映画としてはどうにもいただけないのですが中身は凄い。"犯罪による自己の社会への顕在化"という視点は日本ではあまり語られないですが、この視点が適用できる犯罪は日本にも多くあり、非常に的を得ているように思います。何かといえば「親や学校が原因ダ!」あるいはさらに支離滅裂に「ゲームや漫画のせいダ!」、「イヂメのせいだ」等と比較的低く浅い視点で語られることの多い日本社会の"犯罪心理学"といわれるよく分からない学問という名の皮を被った唯の好奇心あるいは野次馬根性とはかなりの隔たりを感じます。今の犯罪抑止のためのシステムの根本にある限界をブラジルという国は体現していて、それを内部から正面を向いて映している点は非常に評価できます。だからこそこの作品は映画では無くテレビ等の所謂マス・メディアが扱い、客観的な数字等を併せてもっとじっくり多くの人が見る環境を作るべきだなと思いますね。


社会の残酷さと今のままでは解決できないシステム的な矛盾と限界、それに伴う悲劇を描いたこの作品は、今の日本では渋谷のたった一つの映画館でしか見ることが出来ない。このことは日本においても彼のような存在には誰も興味が無く、存在を直視している人間がいないということを示しているのかもしれません。つまりこの作品で語られる問題はブラジルだけでなく既に日本にも少なからずあるということで、そうであればこの作品がテレビで放送されず、映画として上映されたことはある意味必然というか、むしろ評価に値するのかもしれません。
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# by nothing_but_movie | 2005-06-17 12:42 | Movie(B)