人気ブログランキング | 話題のタグを見る
神秘主義の並行世界
2005/02/19新宿東亜興行チェーン


「Suspect Zero」(「サスペクト・ゼロ」)
(2004年 米)

監督:E・エリアス・マーヒッジ
脚本:ザック・ペン 、ビリー・レイ
出演:アーロン・エッカート 、ベン・キングズレー 、キャリー=アン・モス 、ハリー・レニックス 、ケヴィン・チャンバーリン


帰り際にふと目に付いたのが「セブンを・・・」の宣伝文句。そんな宣伝文句を謳っていたのですね。知りませんでした。しかしながらこの安易な宣伝文句がいかにしてつけられたかということは推して知るべしというか、どこからどう考えてもなんとも安易というほかないなと。案の定適当に調べてみた限りでは日本以外ではそれほど「セブン」を意識した宣伝文句はつけられていないようです。それほど、「セブン」という作品が日本で持つ意味合いが強いのか、日本の映画界の人材が"あれ"なのか、それとも日本人全てが"あれ"なのか、正確な理由は知りませんし、知ろうとも思っていませんがとにかくこの売り文句はそろそろ止めてもいいんじゃないでしょうか。と、まぁどうでもいいことはおいておくとして、これが面白いところは、なんと言ってもその捜査手法であるなと、これが唯の"プロファイリング" であればいまさら誰も見向きもせず、いいところ去年の「テイキング・ライブス」あたりのできだったのだろうなと思います。しかし、これを少しばかり胡散臭いものへと変えただけで、どこかで見たことのあるシーンや、展開、つまりは他の作品の焼き直しなのですが、それがあたかも神秘主義が科学を凌駕している並行世界で展開されているかのような、不思議な雰囲気をかもし出しているなと、変なところに感心してしまいました。個人的には作品全体の雰囲気は、「セブン」なんかより、神秘主義大好きなシャマランの「アンブレイカブル」あたりに似ていたのではないかなと、そんな気がしました。
by nothing_but_movie | 2005-03-08 22:52 | Movie(S)
<< 良心の姿 もはや映画ですらなく >>